夏から始まったアロマセラピー研究会も終盤に入っています。
3回目が終わる秋口には、プレパイロット(実際の研究に入る前にお試しで行うのがパイロット。
そのさらに前段階のお試し)実験に入りました。
1回目授業は「研究とは」。その概要と基本的なお話があり、
研究論文の検索と検討、2回目では論文検討の方法や内容に話が盛り上がりました。
たった3回目ではありますが、今では皆さん原著論文であっても抵抗なく読めるようになりました。
勿論、良くできた論文は読み込んで内容を理解するには時間がかかることもありますが、
アロマセラピーの基本がなってない(なんと!)研究もあって、
大阪人らしくあれこれ突っ込みながら楽しく論文検討しています。
試験的に研究調査を行うことをパイロットといってどのように進めるか、仮の調査をします。
これが思っていたのとは違って思いがけないことが起こったり、予想以上の結果だったり。
それを受けてまた勉強会にかけます。
そして後半4回目〜6回目には研究計画書をまとめて、
自分たちで実験調査する手順を丹念に一つずつ決めていきます。
香りを嗅ぐ環境として無理はないか、協力していただく被験者に負担になりすぎないか。
細かいことを言うと、香りを嗅ぐためのペンダントの紐の長さをあれこれ検討しました。
すべてが手探りのなかに「作っていく感じ」があります。
勉強会全体が「考え→行動し→結果を検証して→再度考える」ことで進んでいます。
この勉強会では講師の話をただ受け身に名なって聞いているだけでなく、
一旦、自分の中に落とし込まないと、行動→思考に繋げることが出来ないので、
回を重ねるごとに大きな気付きが得られるのだと思います。
最後の回は研究計画書、調査手順書、同意書他、
各調査書書類を揃えて行われたパイロット調査を検証します。
前半の6回は非常に濃い内容を足早に進めていきました。
自然療法と言う立場を前面に押し出したアロマセラピー研究であるがために、難しい場面もありました。
それにしっかりとついてこられた生徒の皆さんに敬意を払うと共に、
手作り感満載の流動的な授業を受けとめて頂いたことに感謝致します。
来年2月からの6回はいよいよ調査、いわゆる実験に入ります。
どのような研究結果が出るか、皆さんと共に私も非常に楽しみにしています。
「普段使いでありえない無理な状況の中、精油を通常使わない量で行う実験」ではなく、
自然療法として普通の調査実験が始まります。
みなさんからの賛否両論受け止めながら進めて参ります。
アロマセラピーの実践者によるアロマセラピー研究実験にご興味があるかたは、
投稿Teikaまでお問い合わせください。
来年より第二期アロマセラピー研究会始まります。